2014年7月5日土曜日

かなしばりょうし

『輪廻の杜』 
 
以前住んでいた
神奈川のアパートで、
生まれてはじめて、
金縛りにあいました。

夜中にいきなり
目がバッチリ覚めました。

部屋の出入り口に
背を向けて、
横向きに寝ている状態で、
動けませんでした。

入口は開いていて、
そこに誰かが立っている、
とはっきり感じました。

中年で、
ちょっと筋肉質な、
ふんどし姿の漁師がいました。
(直感で漁師だと思った) 

ちょっとうちのお父さんに似てるな
と思いました。

(しかし怖い!)
(動けん!動けん!)
と思って変な汗をかいていたら、
漁師は
「まだ寝てねえのか」
と言いました。

ビビりながら
(ねむい!ねむい!)
と思っていたら、
眠っていて、
次に起きたときには、
漁師は跡形もなく消えてました。

消えてなかったら、
いやですね。


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